音楽家たちが「素敵だ!」と感じる演奏の共通点
今回は演奏を聴いた時に
ステキだな!
と感じる演奏に共通する5つのことについてです。
こんな共通点があります
- 音に色がある
- 大きな拍感が安定している
- 音楽が呼吸している
- バランスが良い
- ほんのりエロい
イイな、素敵だな!という演奏は、自分の演奏が判断の軸なので、人によってかなり違ってきます。
特に5は、アカデミックな現場ではこういう表現は禁忌されてしまいます。
でも、人が惹かれる大きな要素の一つなので大事だなと思っています。
なのであくまでも一音楽家の一意見のエンタメとしてお楽しみください。
音楽家が素敵だな!と感じる演奏の5つの共通点
【ピアニストが解説】
音楽家が素敵だな!
と感じる演奏の
5つの共通点
演奏する人が他の人の演奏を聴いて「いいな」と感じれるようになるまでには、結構時間がかかるような気がしています。
自分自身が演奏することで精いっぱいな若い頃は、自分の中の音楽もまだあまり定まっていないので「いいな」の基準があいまいだったり、変化が激しかったりします。
また精神的に未熟な場合、本質を分かっていないために、いいなの基準が自分自身の社会的ステータスを上げるものにたいしてだったり、バンドワゴン効果に引っ張られることがかなりあったりします。
では、音楽家が感じるイイな、素敵だなと言う演奏の共通点5つ
- 音に色がある
- 大きな拍感が安定している
- 音楽が呼吸している
- バランスが良い
- ほんのりエロい
これらを解説していきます。
音に色がある
音に色がある演奏は、一般的にはこんな感想を聞きます。
- キレイな音
- 雰囲気が伝わる
演奏している側が、和声や調性に対して適切な反応をしている時、また適切なタッチや奏法で演奏でいているに音は多彩に色づきます。
つまり音がキレイとは、かなり技術があり、論理的に演奏していると言えます。
大きな拍感が安定している
メトロノームにゴリゴリに合わせまくった四角四面な演奏ではなく、大きな拍の軸が、ちょうどよい所に落ちてくる感じです。
イメージとしては、大きなゴムボールがポンと跳ねて、滞空して、またポンと落ちてくるような感覚です。
それで滞空している間は、アゴーギグがあるという感じ。
音楽が呼吸している
これは、大まかには2つのことが必要です。
- 適切な和声の進行のさせ方に基づいた音の色
- 旋律が持ってる自然なラインに沿ったフレージング
演奏しいる側はかなり感覚的ですが、言語化するとこんな感じです。
人が緩急を感じながらも呼吸しやすい音楽です。
バランスが良い
バランスは縦と横の感覚があります。
- 縦のバランス…和音の響かせ方
- 横のバランス…内声ラインやベースラインの響かせ方
こちらも、分析能力と耳で聞いた音を感覚的に記憶できているかというのがポイントです。
ほんのりエロい
前面に色気を出しすぎる演奏は逆に嫌悪感を持たれてしまいます。
しかし色気のない演奏は聴いていてつまらない…というかトキめかない。
ほんのりとした色気は音楽のこんなところに感じます。
- 間
- フレーズの終わりから移り変わり
- 意外な和声の色付け方
- 呼吸・発音のタイミング
- 音色をつくるタッチ
チラリズム的な色気がある演奏は素敵だな!と感じますね。
まとめ
音楽家が素敵だな!と感じる演奏の共通点5つ
- 音に色がある
- 大きな拍感が安定している
- 音楽が呼吸している
- バランスが良い
- ほんのりエロい
解説しました。