大人世代のピアノ練習事情 基礎練習の適切な時間と取り入れ方
基礎練習ってやる必要あるの?やるならどれくらいやったらいいの?と適切な取り入れ方がわからない方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと
受験をする、コンクールを受ける、コンサートを開催するなど専門的にする方は必須です。なぜなら一定期間一定量の基礎練習は、技術の向上や演奏フォームのキープに欠かせないからです。
しかしアマチュアで人生の楽しみで演奏をされる場合は、生活の中でどれくらい練習時間をとれるかがポイントになってきます。
この記事では、基礎練習が必要な場合とやらない方がよい場合、また適切な基礎練習の時間についてお話していきます。
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基礎練習は「何のため」に演奏するかによって必要性が変わる
基礎練習はあくまでも基礎練習で、演奏する上で表立って人に聴かせるものではありません。
技術の向上や演奏フォームの改善に役立つので、練習に取り入れた方がよいのですが、時間には限りがあります。
基礎練習の有用性についてよく発信しているためか、たまに基礎練習をやったらピアノが上手くなると妄信してしまっている人に出会います。
もちろんやるに越したことはありますが、基礎練習=上手くなる という公式は残念ながらありません。
基礎練習は少しだけ練習しても実はあまり効果がないため、ある一定時間、一定量をする必要があります。なので練習に時間を割かなければならない
- 専門的に演奏する人
- コンサートを開催する人
- コンクールや受験をする人
このような人はやった方がよいです。やれないなら専門は目指さない方がよいというくらい必須です。
しかし
- 人生の楽しみで演奏したい
- 好きな曲が弾けるようになりたい
このように楽しみで演奏される場合は、練習に割ける時間は限られていますよね。
本来楽しく曲を弾きたいのに、練習の殆どが基礎練習となると、何のために演奏しているのか分からなくなります。なので無理に基礎練習に囚われてやる必要はありません。
基礎練習を取り入れる前に考えたい3つのこと
楽しみで演奏しているけど、技術の向上はしたいし少しでもよく弾けるように基礎練習は取り入れたいと考える人もいるでしょう。
そんな方は以下の3つのことを踏まえて基礎練習をどれくらい取り入れたらよいかを考えてみましょう。
なんのために演奏しているのか
音楽をしたいと思う人は、基礎練習をしたい訳ではないですよね。この曲が弾きたい、ピアノが弾ける自分であってこういう演奏がしたいなど「楽曲を演奏する」ことが目的のはずです。
そのために基礎練習は必要ではありますが、基礎練習=上手くなる わけではありません。
基礎練習が上手くなる唯一の方法と妄信してしまっている人は、自分が何のために演奏しているか、いまいちど考えてみましょう。
練習ができる時間がどれくらいか
基礎練習はやるに越したことはありませんが、一日にどれくらいの時間練習できるかによって、取り入れ方は変わります。
30分しか練習時間が取れないが、今弾いている曲は5分~10分あるとなると、効果が得られる基礎練習の時間と量をするのは難しくなります。
基礎練習に囚われず、今弾いている曲で技術練習をする方がよいでしょう。
人生の残り時間
現実的な話ですが人生には限りがあります。
若い頃はまだこれから沢山時間があると思えますが、大人になると忙しくなり音楽に割ける時間も限られます。
残った人生の時間であとどれくらい演奏できるのかを考えた時、どのような演奏をしたいのか、何を弾きたいのかを精査する必要があります。
基礎練習をやったら上手くなるという簡単なものではない
YouTube発信と基礎練習の教材をつくり始めてから、問い合わせやレッスンのお申込みの中で多いのが
基礎練習をやったらピアノが上手くなると思いこんでしまってる方がいることが気になっていました。
お話伺ったりレッスンをするなかで、基礎練習の必要性を再認識して、うまう取り入れながらピアノライフを楽しんでくださってる方の方が多いのですが、中に基礎練習やれば上手くなると妄信してしまっている方がおられました。
本来「音楽をしたい、この曲を弾きたい」と思ってたはずが「上手くなる」というものにすりかわってしまい、練習方法や取り組みが迷走してしまって、結果的にピアノを弾く事が苦しくなってしまったというのです。
残念ながら、基礎練習をやって向上する技術は、若い時のピーク時の5割くらいに戻せるかというくらい。色々工夫して時間かけてものすごく取り組んで8割戻るか…というくらいです。
一日中、音楽に没頭できて人生賭けれる時間があるなら良いでしょう。しかし日々の生活をしながらとなると難しいですよね。
ピアノは息が長く演奏できるのは、技術の向上よりどちらかと言えば「音楽の理解」や「経験からくる情感の豊かさ」による表現。すなわち音楽的な表現の方が伸びしろがずっとあるのです。
大人になってすごくがんばって技術の向上ばかり目指ざしても、若い頃の5割程度の技術、練習する時間はあまりとれない、体力もそんなにない、と考えたら何を選択すべきかが見えてくるのではないでしょうか。
基礎練習をやったら上手くなるに囚われてしまい、音楽そのものの楽しみが分からなくなるのは本末転倒です。
曲を弾けるようになることで得られる楽しみを忘れて欲しくないなと思います。
さいごに
基礎練習やエチュードは課題としてあると練習の目的になります。
取り組もうと思うのであればある一定期間頑張ってみて、どのように取り入れたら効果がえられるのか、自分の演奏ライフに役立てられるのかのデータをとることは重要です。
締め切りや区切りがあれば取り組みにもリズムができ、うまくご自身の音楽ライフに役立つと思います。
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動画
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YouTube
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