ツェルニーの鬼畜テンポは指示通りに弾くべき?
2023年1月11日動画レッスン
エチュードや初期ロマン派の作品に記載されているメトロノームの表記テンポをご覧になって
速すぎ…このテンポは守った方がよいの?
と思った事はありませんか?
結論から言うと、
守った方が良いけど守らなくてもよい
というのが私の考えです。
矛盾してるやないかい!と思われますよね。
では、その理由を解説していきます。
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表記テンポを守って演奏する意味
なので守った方がより作品へのアプローチが深まります。
こちらの「ツェルニーはやるべし!やっとけばよかったと痛感した話」でも解説していますが、表記されているテンポは、作曲家が曲の雰囲気を伝えるかなり重要な情報です。表記テンポで表現できるポテンシャルがあるのなら守った方が良いです。
表記テンポを守るか守らなくてよいか
これは色んな意見があると思いますが、リサーチした数名の先生方の意見は共通してピアノを演奏する目的によって表記テンポを守った方が良い場合と、守らなくてもよい場合があるよね。
という話になっています。
将来的にピアニストや同等のレベル目指すなら守る
専門的にピアノを習って演奏していきたい目的があるのであれば、表記テンポで弾く事を目標にする必要があります。
今は無理でも段階的に表記されてるテンポが演奏できる技術力を身に付けたり、また短期間で戦略的にトレーニングして技術をUPさせていく必要があります。
ピアノは楽しみや教養で演奏したいのなら守らなくてもよい
「守らなくてもよい」と断言すると少し語弊がありますが、無理に守ることを演奏の目的にしなくてよいという意味です。
楽しみで弾かれたい。という方の多くは、自分の弾きたい曲を弾けるようになったり、またピアノが弾ける自分になりたいという目的の方が多いと思います。
そんな方々に、かなりの労力と時間がかかる基礎力UPの負荷をかけてしまうと、楽しく演奏したいという本来の目的からずれてしまいます。
表記テンポの数字に囚われ、それをクリアすることに目的がすり替わってしまい本末転倒です。
そういう方々はテンポを守ることではなく(表記テンポの認識はして頂きたいですが)自分がどれくらいまでなら頑張れるかを目標にした方が良いです。
目標を立てる目安としてはポテンシャル+1とか2くらい。それくらいの目標設定をして少しずつ上げていくのが負担が大きくなりすぎず、楽しみの部分も感じられながら練習できます。
表記テンポで弾けないと合格させてもらえない…というご相談
ツェルニーを表記テンポでクリアするまで〇が貰えない。半年も同じのを弾いている…
というご相談でした。
その方が受験やコンクールという目標があるのでしたらそういう時期があっても仕方がないですが、大人の再開組の方でしたので、ご相談内容にはかなり違和感を覚えました。
表記テンポで弾くの辛いのにそれをクリアするために短いエチュード1曲を何か月もレッスンに持って行く…そのことに自分で違和感がないのなら構いませんが、苦しいとか疑問に思うのであれば、何のために自分が演奏したいのかをもう一度冷静に考えてみるのが良いかもしれません。
表記テンポに近づけるように頑張りたいなら
自分にそういう技術があるのなら、守って弾いてみたい!と思いますよね。
テンポアップするためには基礎力のUPがどうしても必要です。
基礎をしっかりしたい…でも、どういうメニューでやったらいいか分からない。すぐ退屈して飽きてしまう。そういう方に向けて、私が基礎力のダウンを感じた時に作ったメニューがこちらです。
ゲーム感覚で基礎力UP!
このメニューは数年かけてずっと取り組んできたものを一つにまとめました。
他から回ってこられる生徒で技術的なお悩みがある方のレッスンでも取り入れています。
このメニューをカスタマイズしてこなしていくことでかなり早い段階で基礎力のUPを感じて頂けています。
こんなテンポで弾けるようになった!
そう実感して頂けているメニューです。
なにより曲が弾きやすくなった!という感想を仰る方が多いです。
テンポアップに加えて基本的な音型を片っ端からトレーニングしていくので左手のミスが減り本番中の安心度もかなり上がります。
テンポアップにチャレンジしてみたい!そういう方は是非取り組んでみて下さい。
エチュードが向上するには定期的な発表が一番!
演奏の技術を向上させるのには基礎練習の他に、エチュードやバッハを定期的に練習することも有効です。
練習をサボると目に見えて衰えるピアノ…また練習をしなければならない状況を作らないと気づきが減って、やがてやらなくなってしまいます。
分かっていても継続って難しいですよね…すぐサボるし…という事に気づきオンラインサロン開講することにしました。
こちらのサロンでは毎月エチュードとバッハを交互に提出するお題を頑張ろう!と思って練習している仲間と共に1年間頑張るサロンです。
基礎練習の継続を意識するためにも、エチュードやバッハを弾き続けることって大事ですね。
頑張ってみよう!と思われる方はお問合せ下さいね!
動画で解説しています
この内容はこちらのYouTubeでお話しています。
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レッスンコンテンツ
和声感を出して演奏するための方法
バッハ平均律のレシピ
本編のnote も是非ご覧下さい。こちらは更に詳しく動画付きで練習の仕方や勉強方法を解説しています(解説文付き)
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