ピアニストが実践する脳をなるべくエコに使う譜読み方法
今回は譜読みについてのお話。
「沢山の曲をされる時、譜読みってどうやってるのですか」
というご質問を頂きました。
漠然としすぎる質問ではありますが、簡単にピアニストの譜読みについて以下の2点をお応えします。
- 譜読みの取り掛かり方
- 譜読み中にすること
これらを解説していきます。
ピアニストが実践する脳をなるべくエコに使う譜読み方法
【ピアニストが実践する】
脳をなるべくエコに使う
譜読み方法
楽譜を買ってきたらすぐに開いて音を出したい!という欲求がありませんか?
初見がものすごく強いと言う人なら、そんな譜読みもアリかもしれません。
しかし楽譜を開いてパッと弾くというのは脳ミソの効率が悪いので、ちょっと違った譜読みの方法をとっています。
譜読みには以下の5つの工程があります。
- 楽譜をぱっと模様で見て、ヤバそだなという所をチェックする
- 音源を聴きながら譜面をひたすら読む
- なんか弾けそうだな、という感覚になったら音をだす
- ヤバい所をピックアップする
- 弾けないとこの部分練習と運指
譜読み初期段階はこんな感じです。
では深掘りしていきます。
楽譜をぱっと模様で見て、ヤバそだなという所をチェックする
ぱらぱらっと譜面をめくって模様をみます。
ヤバそうだな。と思うのはこんなところ。
- パッと見て音が頭の中でならない和音
- 不規則な音階系
- 複雑な対位法
音源を聴きながら譜面をひたすら読む
音を聴いて譜面を追えない箇所を何度も繰り返します。
弾く動作がないので、譜面をより読み込むことができます。
なんか弾けうそだな、という感覚になったら音をだす
ある程度音源聴きながら譜面が追えるようになると弾けそうだなという感覚になってきます。
そうなったら楽器で音を出していきます。
ヤバい所をピックアップする
音を出す前の段階でヤバそうだなと思うところは、音を出し始めても弾けるまでに手間と時間が掛かるところ。
実際に音を出してみて、想定より弾きにくい箇所などをさらにピックアップしていきます。
弾けないとこの部分練習と運指
あとはひたすら部分練習。
弾きにくい所の運指などは譜読み初期段階である程度決めて、弾きながらだんだん指のクセに従って修正していくような感じです。
まとめ
以上、譜読みの初期段階についてお話しました。
譜読みがどこからどこまでかという定義は難しいのですが、音が完全に身体に入って音楽を自由に動かせるようになるまでは譜読みかなという認識です。
譜読みの初期段階の5つのポイントについて
- 楽譜をぱっと模様で見て、ヤバそだなという所をチェックする
- 音源を聴きながら譜面をひたすら読む
- なんか弾けそうだな、という感覚になったら音をだす
- ヤバい所をピックアップする
- 弾けないとこの部分練習と運指
これらを解説しました
人によって、最適な譜読み方法は様々なので、一意見としてお読み頂ければ幸いです。