演奏家は演奏中に何を考えて何をしているのか
今回は演奏中に何を考えているのか、何をしているのかについてのお話です。
パフォーマンス力のある人は「何も考えていない」という人が多いと思います。
考えるというよりかは反応するという方が表現的には合っています。
演奏中は何も考えてないですが、敢えて言語化するとこんな感じでしょうか。
- 気を付けないといけない所がきたらちょっとだけ気にする
- 呼吸をする
- アタマに描く音楽の線をなぞる
- 音を出してる瞬間にフォーカス
- 自分を出さない
では解説していきます。
演奏家は演奏中に何を考えて何をしているのか
【ピアニストが教える】
演奏家は演奏中に
何を考えて何をしているのか
演奏中はその時の状況や自分の状態で変化します。
ここではそこそこ調子よく演奏できる時のお話をしていきます。
- 気を付けないといけない所がきたらちょっとだけ気にする
- 呼吸をする
- アタマに描く音楽の線をなぞる
- 音を出してる瞬間にフォーカス
- 自分を出さない
敢えて言うとこんな感じですが、基本的にはぼーっとしている事が多いですね。
では深掘りしていきましょう。
気を付けないといけない所がきたらちょっとだけ気にする
ぼーっとしてると、つまづいてしまう小石が楽曲中にはあるので、そういうところは少し気にして演奏します。
気にしすぎると弾けなくなるので、ほんの少しだけ
ちゃんと弾こう。
程度に思うくらいです。
呼吸をする
息が止まるとこんなことが起こります。
- フレーズが固くなる
- フレーズが詰まっていく
- 跳躍がはずれる
上手く弾けないなぁと感じる時は、呼吸に問題がある時が殆どなので、意識的に大げさに呼吸することもあります。
アタマに描く音楽の線をなぞる
練習や準備段階では、楽譜を読んだり音楽の背景を勉強したり、足りない技術を補う練習をしたりします。
しかし本番で演奏する時は頭の中の道しるべの線のようなものをなぞるような感覚ですね。
そういったものを敢えて言語化…しても擬音かな。
- どわー
- ぽん!
- さーーーー
こんな感じ。
音を出してる瞬間にフォーカス
マインドフルネス瞑想みたいなことですね。
身体が憶えていることが勝手に出てくる状態をつくるという感じです。
自分を出さない
これは、何と表現していいか分からないからこう書きましたが、自分が出てくると脳ミソがうるさくなるので、
手と耳と身体が憶えてくれている事を邪魔しないようにする
という感じでしょうか。
まとめ
演奏家が演奏中に何を考えて何をしているのかの5つ
- 気を付けないといけない所がきたらちょっとだけ気にする
- 呼吸をする
- アタマに描く音楽の線をなぞる
- 音を出してる瞬間にフォーカス
- 自分を出さない
解説しました。
この領域で演奏できるようになるには、練習を積むことも勿論ですが、メンタルトレーニングや思考の改善が重要になってきます。
上手く弾く・間違わないように弾くというマインドセットから、シンプルに演奏するというマインドセットに変えていくことも必要です。
また、独奏とアンサンブルでは少し違うところもあるし、人によって演奏スタイルは様々なので、一音楽家の一意見としてお楽しみ頂ければ幸いです。