聴き手の欲求を満たす心地よい演奏の特徴10選

2020年6月27日ピアノ弾きのつぶやき,演奏,つぶやき

今回は、聴いている人が心地よく感じたり魅力を感じる演奏についてのお話です。

演奏が聴きての欲求を満たすと「いいなぁ」と感じます。

演奏する人、教えるだけの人、愛好家の人では音楽の聴き方がだいぶ違いますが、ここでは主に演奏する人が感じている「いいなあ」についてお話していきます。

音楽家はこんな演奏だと聴いてて気持ちがよくなります。

  1. 聴きたい音を聴かせてくれる
  2. 息をさせてくれる
  3. 音楽に適った音色
  4. そこー!ってツボを押さえたフレージング
  5. いい意味で非流暢
  6. 音の行間の密度
  7. どわーっとくるエネルギー
  8. 引き算された感覚
  9. ポリフォニックな立体感
  10. 曲全体のフレームが見える

音楽の聴き方や感じ方は様々なので、一音楽家の一意見のエンタメとしてお楽しみください。

では解説していきます。

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聴き手の欲求を満たす心地よい演奏の特徴10選

【ピアニストが3分解説】

聴き手の欲求を満たす

心地よい演奏の特徴10選

音楽の聴き方は様々なので、当てはまらない!と言う人もいますが、演奏をしている音楽家の多くは、こんな音楽を聴くと「心地いいな~」と感じています。

  1. 聴きたい音を聴かせてくれる
  2. 息をさせてくれ
  3. 音楽に適った音色
  4. そこー!ってツボを押さえたフレージング
  5. いい意味で非流暢
  6. 音の行間の密度
  7. どわーっとくるエネルギー
  8. 引き算された感覚
  9. ポリフォニックな立体感
  10. 曲全体のフレームが見える

ではサクッと解説していきましょう。

1.聴きたい音を聴かせてくれる

メロディや和声にはセオリーがあって、その中で聴かせるとフレーズが整ったり和声のバランスが良くなるという音があります。

それをちゃんと聴かせてくれる演奏は心地良く感じます。

2.息をさせてくれる

人は呼吸をします。

演奏する人は自分が呼吸しながら弾いているので、このフレーズのこのあたりで呼吸というのがあります。

そこでちゃんと呼吸をさせてくれるような演奏だと心地よいなと感じます。

3.音楽に適った音色

音色はこんなところで適ってると心地よいです。

  • 和声進行に沿った音色
  • 転調
  • 音型の意図する音色

4.そこー!ってツボを押さえたフレージング

キメ所でキマる感じです。

フレーズのボトムとトップのメリハリとでも言いましょうか。

決まりがあるわけではないですが、演奏者によってツボの位置が若干違ってたりもするのが、また聴いていて面白いところでもあります。

5.いい意味で非流暢

これは聴き手をハッとさせる演奏にはめちゃ大切な要素です。

アゴーギクもその一つですが、ちょっとしたタイミングの取り方など演奏者の「その人」がでる部分でもあります。

人によってはカッチリしてたり流暢なものを好む人もいますが、そういう演奏には揺らぎが少ないため飽きやすいという面もあります。

これは、処理流暢性の論文でも書かれています。

こちらの記事をどうぞ。

6.音の行間の密度

行間が薄くなると、演奏がものすごく淡泊になります。

音を鳴らす瞬間より次の音までの間が、音楽ではものすごいたくさん表現が詰まっています。

7.どわーっとくるエネルギー

演奏のパワーですね。

動的であれ静的であれ、このエネルギーがないと聴き手には伝わりません。

8.引き算された感覚

表現しようとすると、足して足して盛って盛って…となりがちですよね。

そうなるとトンカツにハンバーグのせてチーズと卵にバター…ケチャップ…こんな感じでもたれてしまいます。

ちゃんと引くとこ引くという演奏は、こんな効果があります。

  • コントラストがつく
  • ダイナミックレンジが広くなる
  • 緩急があって人の耳を惹きつける

9.ポリフォニックな立体感

楽譜がめっちゃ読めてるなと感じる演奏です。

こんな人が立体的な演奏が上手です。

  • オケや室内楽経験が多い
  • スコアが読める
  • 対位法などの作曲の知識がある
  • 俯瞰力がある

演奏者の賢さのようなものが伝わってきます。

10.曲全体のフレームが見える

楽曲全体を分かって弾いてるんだなと感じる演奏です。

方向に一貫性があり、説得力のある演奏だな。と感じます。

まとめ

聴き手の欲求を満たす演奏について以下10選

  1. 聴きたい音を聴かせてくれる
  2. 息をさせてくれ
  3. 音楽に適った音色
  4. そこー!ってツボを押さえたフレージング
  5. いい意味で非流暢
  6. 音の行間の密度
  7. どわーっとくるエネルギー
  8. 引き算された感覚
  9. ポリフォニックな立体感
  10. 曲全体のフレームが見える

サクっと解説しました。

色んな表現は「音楽性」とも言われます。

音楽的な経験を重ねることによって深みを増していきますが、それを表現するツールもとても大事です。

技術のポテンシャルを上げることで、より表現に説得力が増しますので日々積み上げておきたいところですね。

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